「恋空」の映画では登場回数もあまり多くなかったヒロの親友ノゾムが、「君空」では度々登場します。
友情は愛情と比べられないほど良いものですね。
私も今までノゾムについて触れることもなく、ノゾムがどんな人物なのかもよくわかっていませんでしたが、「君空」を読んでノゾムも大好きになりました。
ノゾム、いい奴じゃないですか。
ヒロにとって、家族、美嘉、ノゾムは同じくらい大切な存在だったのではないでしょうか。
ノゾムがいなかったらヒロは耐えられなかったでしょう。
実際に男同士で恥ずかしげもなくあんなにまで熱く語り合うのかわかりませんが、ノゾムにとってもヒロは大切な大きな存在だったでしょう。
幾度となくヒロはノゾムと熱く語り合っていました。
何も言わなくてもノゾムはヒロの心を見透かしている。
自分の家族とも恋人とも仲良くできる親友という存在。
ノゾムはヒロの寂しさをたくさんたくさん埋めてくれたでしょう。
親友ってそういうものかもしれない。
その分、ノゾムは本当は、寂しくて悔しくてやり切れない思いをしたことでしょう。
ヒロのいない場所でたくさんたくさん涙を流したことでしょう。
きっとノゾムも強く生きてくれたと信じますが、ヒロがいなくなった寂しさを埋めてくれる存在は見つかったでしょうか。
ヒロが空になった後、ノゾムは大丈夫だったのでしょうか。
きっと「恋空」のドラマでは、ノゾムにももっとスポットをあててくれることだろうと期待します。
ノゾムが見上げる「空」は、どんな「空」ですか?
「君空」を読んでみて、とても驚いた点が3つありました。
一つ目は、美嘉がヒロとの子供を妊娠したのが高1の時だったことです。
ヒロはまだ15歳で、美嘉もやはり15歳だったのかもしれませんね。
てっきり高2にはなっていただろうと思い込んでいましたが、高1と知って愕然としました。
そうなるとやはり出産はものすごくリスクが高く、危険なものになっていたでしょう。
そして、「君空」を読むと二人の幼さがよくわかります。
相手を深く愛しているのはわかるのですが、あまりにも若すぎるし、周りが見えていなくて自分達が中心的な考え方をしていたのではないかと感じ取れました。
とても結婚して子供を育てられる精神年齢には達していなかったと思います。
交際期間も浅いうちに妊娠したのでしょう。
もしも、あのまま出産していたら・・・。
美嘉もヒロに尽くし、一生懸命子供の世話をしたかもしれない。
ヒロは美嘉と子供のために一生懸命働いたかもしれない。
若さの二人には計り知れない難しさがあったと思います。
流産という形になってしまったのはとても残酷で残念なことでしたが、高1というあの二人の年齢を考えたら仕方がなかったことでもあるのかもしれません。
しかし、子育てがどれほど大変なことか、しゃべれない赤ちゃんと接していくことがどれほど大変なことなのか、あの赤ちゃんとともに、両親も子供な家庭になってしまったのではないでしょうか。
「恋空」のドラマでは、あの二人の幼さがもう少しわかる内容であった方がよいかもしれません。
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